「匠」という言葉が好きだ。日本らしい言葉であると思う。
最高の仕事をする人を匠というが、その匠は「三つの念」を持っているという。
一つは「執念」。成功するまではやめないという執念。
二つ目は「丹念」。丁寧、真心を込めるということ。
三つ目は「情念」。思いやりがある人、愛情が深い人。
かつて廃墟から日本を復興せしめたのは、自己犠牲を厭わない無数の匠たちだった。その血は今でも私たちに流れている。
日本の良さを見つめよう。日本人の強さと美しさに自信を持とう。
「疾風に勁草を知る」そんな年にしたいと思う。
平成二十七年 元旦
高橋克法