平城遷都1300年記念祝典には、中国貴州省から学生が参加してくれて華を添えてくれたそうだ。日本と中国の歴史を考えれば、ごく自然なことだと思う。尖閣諸島の問題はあったが、中国からの学生に対して失礼な態度を日本人はとらなかった。かたや中国では、ユースサッカーの試合において中国人観客が日の丸を奪ったという。中国内陸部の都市では反日デモも続いていて、一部暴徒は暴力的行為に及んでいる。
領土問題をはじめ国益と国益の対立はいつの時代にも常にある。我々日本人が、大きな「文化」として永い歴史の中で放すことなく保持してきた倫理・道徳といったものは、かつて中国から学んだことではなかったのか。いわば中国は先生なのだ。
そんな視点から考えると、今回の中国の「幼児性」は残念でならない。
もちろん外交上、言うべきこと、とるべき行動においてぶれてはならぬことは当然だが、日常生活の中では情義をわきまえた行動が必要である。
本当の敵が誰なのか。道徳心が高く、賢明な日本人なら分かるはずである。