9月27日、キリンビール栃木工場岡田工場長と栃木支社臺(だい)支社長が最後の「一番搾り」を届けて下さった。ラベルには「感謝を力に 栃木工場最終製造記念」とある。
栃木工場閉鎖まであと一ヶ月。失うと分かって初めて、その価値をしみじみ感じることは世の習いだが、日に日に寂しさが募る。
人口減少、市場規模縮小の中で、将来を考えれば企業としてキリンビールの判断は正しい。でも、どうして栃木工場が、との思いもある。しかし、栃木工場が存続ならばどこかの工場が閉鎖になったのであり、その立地自治体は我々と同じ思いをしたはず。他の誰かが苦労しなければならないのなら、自分さえよければとはならない。ここは現実を粛々と受け入れ、しかもピンチをチャンスに変える努力をすべきだろう。神は乗り越えられない試練を与えないものだ。
いただいた「一番搾り」には、愛着溢れる製造工場番号27番(栃木工場の番号)が、くっきりと印字されている。この番号は永久欠番になるのだろうが、我々の心の中には永遠に生き続ける。
「ありがとう」キリンビール!